Web小説の第1話の書き方:フック・人物・対立の3つで構成する
Web小説の書き方 · 読了目安 約3分 · 更新 2026-10-08
第1話が難しい理由
第1話は、やるべきことが多すぎるように見えます。主人公を紹介し、世界観を説明し、事件を始め、魅力も見せなければなりません。そのため設定説明が長くなり、肝心の物語が始まらない第1話になりがちです。
読者は第1話に世界観を理解しに来るのではなく、「この物語は面白いか」を判断しに来ます。その判断に必要な材料だけを、的確に盛り込めばよいのです。
フック:最初の場面で問いを投げかける
フックは、読者に「なぜ?」「その次は?」と気にならせる仕掛けです。刺激的な事件である必要はありません。すでに起きたことの結果を先に見せる、主人公が奇妙な行動をとる、平凡な日常に小さなひびが入る、といった場面で十分です。
フックの文の例(設定を説明する代わりに問いを投げかける方式)
- 弱いフック:「この世界では、16歳になると能力が発現する。主人公のハユンは今年16歳になった。」
- 強いフック:「発現式の日、ハユンの手のひらには何の紋様も現れなかった。そして、壇上の教官だけがその事実に気づいた。」
- 2つ目は、設定も一緒に伝えながら「教官はなぜ気づいたのか」という疑問を残します。
人物:主人公が望むものを行動で見せる
読者は、主人公が何を望んでいるかを知って初めて応援できます。「ハユンは認められたかった」と説明するより、ハユンが試験の前夜にこっそり訓練場に残って練習する場面を見せるほうが、ずっと強く伝わります。
もう1つ、主人公の性格を長所だけで満たさないでください。ささいな欠点や癖が見えて初めて、立体的に感じられます。
対立:欲望を阻む障害を見せる
第1話が終わるまでに、読者は「この人が何を望み、何が阻んでいるのか」を知っていなければなりません。障害は悪役かもしれませんし、主人公の内面の恐れかもしれませんし、与えられた環境かもしれません。
- 冒頭で主人公の日常や状態を短く見せる(分量の20%以内)。
- その日常を揺さぶる事件が起こる。
- 主人公が事件に反応して選択をする。
- その選択が、より大きな問題を生む。
設定説明は分けて入れる
世界観の設定が豊かな作品ほど、第1話にすべて入れたくなります。しかし設定は、読者が必要な瞬間に必要な分だけ受け取って初めて理解されます。人物が問題を解決する過程でルールを1つずつ明らかにしていけば、説明が物語の中に溶け込みます。
設定ノートの内容のうち、第1話で絶対に必要なものを3つだけ選び、残りは第2〜5話に振り分ける方法をおすすめします。
最後の段落は次の話へつながる輪
連載プラットフォームでは、第1話を読んだ読者がすぐに第2話を押すかどうかが重要です。最後の段落に、新しい事件、どんでん返し、選択の瞬間、解けていない疑問のどれかを残してください。物語をきれいに閉じるより、開いておくほうがよいです。
完成した第1話は声に出して読み、最初の3文が読者の興味を引くか点検してみてください。可能なら、この作品を知らない人1人に読み聞かせて、「次が気になったか」を直接聞いてみましょう。
やってみよう:自分の第1話の点検表
よくある質問:第1話にプロローグを入れるべきですか? プロローグは、読者が本編に入る前の敷居になります。必要な情報でなければ、第1話の本文にフックを入れて始めるほうが安全です。
- 最初の3文を別に書き出し、この作品を知らない読者が「次が気になるか」を自分で評価する。
- 主人公が望むものを見せる行動が、第1話にあるか探す。
- 設定説明が1段落以上続く箇所に印をつけ、場面やセリフに分けられないか見る。
- 最後の段落が、次の話を押したくさせるか確認する。
続けて読む
一緒に集中しながら書いてみましょう
ポルームは、Web小説・ウェブトゥーン作家がカメラなしで同じルームに集まり、ポモドーロタイマーを一緒に回して作業するオンライン作業室です。この記事の方法をルームですぐに試せます。
ポルームをのぞいてみる